diary SS
□02/25〜09/26
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「で?新八っつぁん。昨日のお楽しみの事後報告は?」
「えーヒミツー」
「なんだよそれー!」
「ずっりー!指切りしたじゃーん!」
「だから上乗んなって!重てーよ!」
「ね!もっかい指切りしよう!」
「…何で」
「俺らがずーっとこのまま一緒にいられるように!」
「それ約束じゃなくてお願いじゃ、」
「え?約束じゃないの?」
「約束しなくてもずっと一緒でしょーが」
「何でもいいじゃねぇかーほら!」
「左之助ノリいいー!」
「ほら新八」
「新八っつぁん!」
「…はいはい、ほらっ」
「「せーの!」」
「「「ゆーびきーりげーんまーん…・・」」」
青空が広がっていた。
つい昨日までの長雨が嘘のような晴天。
そこに響くのはいつもの
3人の笑い声。
「……」
遠くから聞こえる唄
あの時歌った懐かしい歌
今はもう叶わない約束だ
小指を眺めて
空に絡めた
小さくつぶやくのはあの時の
約束の唄
「ゆーびきーりーげーんまぁーん…」
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03/29